今日の散歩:レンブラントの家

本当はアンネフランクの家に行こうと思ったのですが,1ヶ月前から予約しないと朝は入れないということをネットで知ったので,諦めました。その代わり,17世紀にアムステルダムで活動した画家,レンブラントの家に行くことにしました。

昨日と同じ Rene's Croissants でアップルパイ(?)を買って朝ご飯にしました。

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レンブラントの家に着きました。学生は多少割引があり,10ユーロで入ることができます。無料のオーディオガイドを聞きながら回る形式です。日本語にも対応しています。

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館全体で,レンブラントの住んでいた家をそのまま再現しています。これは,レンブラント自身が使っていアトリエです。作業に必要な光が最大限入るように工夫されています。

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弟子達のアトリエです。このようにセパレーションで区切ることで,集中して作業できるようになっているそうです。弟子達への教育による収入は,レンブラントの収入の大きな割合を占めていたそうです。

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アトリエでは数時間おきに,レンブラントが使っていた絵の具についての説明を聞き,作り方の実演を見ることができます。レンブラントの時代は,絵の具から筆まで,全て画家自ら作っていたそうです。下の写真でガイドさんが見せているのはラピスラズリで,青色の素材となった鉱石です。金より値段が高かったのだとか。鉱石だけではなく,木の根や,乾燥した虫などから,色をとっていたそうです。

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その後,近くにある「マヘレの跳ね橋」に向かいました。美術館で立ち続けて疲れたので,Coffee Company の紅茶で一服し,少しウトウトしました。

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マヘレの跳ね橋です。アムステルダムに残る唯一の木造跳ね橋とのことです。跳ね橋自体は他にもあるようです。

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飛行機の時間まで時間をつぶさなければいけないので,美術館エリアまで少し歩きました。とはいえ美術館に入る時間まではないので,おじさんが作るシャボン玉を追いかける子ども達を観察して戻りました。

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その後はとくにやることもなくなったので,アムステルダムを後にし,スキポール空港に向かいました。アムステルダムで最後に撮った写真です。

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今は空港で出発までの時間を潰しています。これから21時間かけて日本に戻ります。

今日の散歩:ユトレヒト

オランダ二日目です。ユトレヒトに行ってきました。

泊まっているホステル自体は静かな場所にあるのですが,なにせ8人用ドミトリーのため,夜中に酔っ払って帰ってくる人が後を絶たず,ほとんど眠れませんでした。とはいえ7時には起き,支度をして外に出ました。

ホステルの近くのペーストリー屋さんで Gevulde Koek (Filled Cookie)というアーモンドが入ったオランダのお菓子を買い,朝ご飯にしました。日本の饅頭のような味 + 食感で,なかなか美味しかったです。

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朝のアムステルダム中央駅です。ユトレヒトまでは,ナイメーゲン行きのインターシティで30分程度です。

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ユトレヒトは交通の結節点であるため,駅が巨大です。旧市街に向かうには駅の中の商店街を通っていきます。途中で早速ミッフィーに会いました。ユトレヒトはミッフィーの作者,Dick Bruna が拠点とする街なのです。像の下にはNijntje(ナインチェ)と書いてありますがこれはミッフィーのオランダでの呼び方です。

f:id:Yujiro_K:20160904041523j:image土曜日だったので,駅を出たところの広場には市が立っていました。

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運河の街だからでしょうか,魚屋さんの出店が多いようでした。生魚が中心ですが,Lekkerbek という白身魚のフライなど魚の唐揚げ類も売っていたので買ってみました。

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注文すると,油で温め直し,スパイシーな粉をかけて出してくれました。値段の割に大きく,美味しかったので,コスパの良い買い物でした(2.25ユーロ)。

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すぐ近くの歩道に,噂のミッフィー信号がありました。

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ミッフィーがいるという広場まで,Oudegracht(Old Canal)という運河に沿った道を歩きました。アムステルダムと違って,ユトレヒトは運河の街というイメージにぴったりで,静かで落ち着く,優しい雰囲気の街でした。

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ミッフィーの公園に着きましたが,民家の庭と言われても違和感がないような雰囲気で,若干がっかりスポット感がありました。一応ミッフィーの像が立っています。

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中心の方に戻ると,Breedstraat という通りでも市が立っていました。今度は布などの生地類が中心でした。時間帯のせいもあったのかもしれませんが,観光客よりも地元民の方が多いように感じました。

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こんな感じで,いろいろな柄の生地が並んでいます。どこにこんなに生地の需要があるのか不思議でした。

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糸の専門店です。

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そのすぐ近くにある Janskerk という教会前の広場にも,市が立っていました。今度は Bloemenmarkt(花の市)です。

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さすがは花の国オランダです。すぐに花瓶にさせるようにセットされたものから,バラ売りまでありました。花の需要があるというのは,文化的に豊かな証拠だと思います。

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生花だけでなく,球根も売っていました。

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ユトレヒトの中心は,ドム教会とドム塔があるエリアです。この二つは昔,一つの建物だったのですが,台風により二つを結ぶ部分が破壊されてしまったため,今では分かれているそうです。写真はドム教会です。

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ドム教会は,もともとはカトリックの教会だったのですが,宗教改革の際に内部の装飾が破壊され,プロテスタント化しました。そのため装飾は非常に簡素です。このあたりで睡眠不足のつけが出て,椅子でしばらく眠りました。教会の椅子は,眠っていても祈っているように見えるので便利です。

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ドム塔に登るにはチケットが必要なので,すぐ近くのインフォメーションに買いに行きました。

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インフォメーションの中にも,ミッフィーグッズを集めたコーナーがありました。

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次のツアーが12時に始まるというので,それまでの時間,その辺のカフェで(眠け覚ましも兼ねて)コーヒーを飲んで待つことにしました。ツアーの解説内容を日本語にしたものをあらかじめ渡してもらったので,それを読んで待ちました。

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その間ずっと,ドム塔からは鐘の音が聞こえていました。曲はビバルディの四季より「春」でした。普通こういう塔は数時間に一回鐘がなる程度だと思うのですが,ドム塔はサービス精神旺盛でした。

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ツアーは,ガイドさんがオランダ語と英語の両方を使い分ける形で進行しました。この写真は,台風でドム塔とドム教会が二つに分かれたところを説明しているところです。f:id:Yujiro_K:20160904035434j:image

ツアーの大部分は,螺旋状の階段をひたすらグルグル登る作業でした。上に行くほど幅は狭く,階段の奥行きは小さくなるので大変でした。

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14個の鐘があるゾーンです。ここの鐘を全部合わせると合計31トンになり,ヨーロッパではケルン大聖堂の次に重いそうです。一番大きいサルバドールという鐘(8トン)は4人で動かすのだとか。全ての鐘を鳴らすのは,新年と,一年に一度あるお祭りの開始の時だけで,25人体制で鳴らすそうです。

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普段鳴っているのは,その上にあるカリヨンと呼ばれる楽器(鐘)です。特別なときは人が上にあるブースで演奏しますが,普段は自動で鳴っています。先ほど聞こえていたビバルディも,自動的に鳴っていたようです。

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天気が良かったため,ドム塔の上からの景色もなかなか綺麗で,360度見渡すことができました。ドム教会が十字架の形であることを上から確認できます。

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さて,中心は見終わったので少し端っこにある Central Museum と Nijntje Museum に向かいました。Central の方を買えば Nijntje の方にも入ることができます。

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20世紀の前衛美術グループ De Stijl のメンバー,Gerrit Riedveld の椅子などの展示が目を引きました。Riedveld の椅子のレプリカに座って,作品を眺めることができました。

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他の展示は正直退屈でしたが,ミッフィーの作者 Dick Bruna に関する展示は面白く,彼がミッフィーを描いているところなどの映像を見ることができました。一筆で描くのではなく,点と言えるような短い線描を重ねることで描いている様子がとても印象的でした。

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だいたい外国人はミッフィーを知らないのですが,なぜか日本だけではとても有名な気がします。日本人で訪れる人が多いためか,この部屋だけ解説がオランダ語・英語・日本語になっていました。とはいえ,解説によると Dick Bruna はレジェやマティスといった画家に影響を受けており,(後期)印象派は日本の浮世絵から影響を受けているはずなので,日本文化が還流した結果ミッフィーが生まれたとも言えるのですが。

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Central Museum の反対側に Nijntje Museum はあります。

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スナッフィーに乗って遊ぶ女の子です。ウサギやクマが二足歩行する世界で,なぜこのイヌは四足歩行なのでしょうか。f:id:Yujiro_K:20160904035032j:image

Museum というよりも,ミッフィーをテーマにした子供の遊び場といった方が適切で,大人は子供達が遊んでいるのを眺めて楽しむくらいしかやることはないようでした。

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Oudegracht を通って中心街に戻りました。

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お昼のために何か食べようと思い,ネットで紹介されていた Bold en Smolders という店で Apple Ball を買いました。砂糖ありと砂糖なしが選べます。

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また,近くの Theo Blom という店にはここでしか買えないミッフィーのクッキーがあるそうなので,少し寄ってお土産に買いました。

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公園のベンチで Apple Ball を食べ,考え事をしていると,眠くなったので寝ました。その後は適当に市街をぶらつき,適当に店に入り,飽きてきたところで帰りました。

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戻ったときのアムステルダム中央駅です。

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明日は,とりあえずアンネフランクの家に行ったら,荷造りをし,日本に向かおうと思います。

 

 

今日の散歩:アムステルダム

今日,寮の入寮期限を迎えたのでエディンバラを発ちました。一年間,(個人的に)世界で一番美しい街に住めたのは,本当に貴重な経験でした。両親と日本学生支援機構に感謝します。

個人的な事情により,なぜかアムステルダムに二泊することになったので,朝5時に起きて空港に行き,KLM 航空の小型機に乗ってアムステルダムのスキポール空港に向かいました。

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アムステルダムにはエディンバラに着く前に一度寄ったので二回目なのですが,そのときに作った OV チップカート(日本のパスモやスイカ)が手元にあったので 30 ユーロ追加し,アムステルダム中央駅までインターシティで向かいました。このカードは,バス・トラム・インターシティ全てに使えるそうです。

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中央駅に着きました。何度見ても,立派な駅舎です。暑くも寒くもなく,雨も降っていないので散歩には良い天気です。 f:id:Yujiro_K:20160903070027j:image

スーツケースと荷物が冗談じゃなく重いので,まずは預けるために Central Station Hostel という宿まで向かいました。全然 Central じゃない場所にあるのでスーツケースを押して歩くのが辛くて泣きそうでした。写真では,自転車屋さんの奥に鉄の門があるのが確認できると思うのですが,こんな感じで隠れているので探すのに苦労しました。f:id:Yujiro_K:20160903070735j:image

部屋はこんな感じで8人部屋のドミトリーです。適度に涼しく,まずまず清潔・静かで,Wifi も安定しているため,割と快適なのですが,いかんせん階段が急で奥行きが狭く,ものすごく危険です。実際1回盛大にずり落ちて脇腹を打ったので,こんなとこで病院に行くのではないかと心配になりました(多分大丈夫)。f:id:Yujiro_K:20160903071023j:image 

何も目的がないので,とにかくブラブラ歩くことにしました。すぐ近くには素敵なチーズの店がありました。試食したら美味しかったのでお土産にしようかと思います。

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アムステルダムというと,来たことのない人には運河の街というイメージがあると思うのですが,実際にはセックスとドラッグの街と言う方が適切だと思います。ここまでこの2つに関して開放的な街は見たことがないです。

こんな感じで通りに堂々とセックスショップが立ち並んでいます。大人のおもちゃを中心に,セックス関連商品,アダルトDVD,ネタ系の土産を扱っている店が多いです。普通に老若男女誰でも入っているので,気兼ねなく入ることができて不思議な感じです(そしてあまり,エロさを感じないです)。

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また,Red Light District という地区には売春宿が立ち並び,(まるで動物園のように)ショーケースに娼婦が陳列されており,視線を向けると誘惑してきます(でもやっぱりエロさを感じない)。他にも,セックス関連のショーを行う店などもたくさんあります。

こっちは,seeds shop という(多分)大麻を売っている店です。sex shop に合わせて,seeds shop も街中にたくさんあります。

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こんな感じで展示してあります。ヨーロッパでは,大麻を吸うのは割と普通なことである気がします。実際よくエディンバラでも大麻の匂いがして顔をしかめました。

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疲れたので,ナショナル・モニュメントがある広場で一休みしました。おじさんが鳩に餌をあげているのを眺めつつ,あれこれ考えごとをしていると眠くなり,ベンチで1時間ほど寝てしまいました。

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中心街に飽きたので,少し遠くの植物園に行ってみることにしました。入園料は8ユーロ(1000円弱)でした。

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何の変哲もない植物園でしたが,川のそばにあるため,リラックスできる感じでした。

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その後,近くの公園に寄り,幼児が白鳥の檻のそばで水と戯れているのを眺めました。

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この公園には,フラミンゴを眺めながら一休みできるスペースもあって,恵まれているなと思いました。

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お腹が空いたので,フライドポテトの有名店,Manneken Pis でフライドポテトを頼みました。いつ行ってもすごい行列ですが,回転が速いので割とすぐに手に入れることができます。

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一番大きいのを頼んだのですが,さすがに大き過ぎました。ベンチで一生懸命食べたのですが,ポテトは冷めるとおいしくないですね。結局半分も到達せず,最終的に捨てる羽目になりました。

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その後,アンネフランクの家の様子を見に行きました。案の定ものすごい行列で,閉館までに間に合う雰囲気ではありませんでした。明後日,早起きして並ぼうと思います。

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明日はユトレヒトに行きます。雨が降らないことを祈ります。

 

今日の散歩:Military Tattoo

エディンバラは,ほぼ 8月一杯 Fringe というお祭りを開催します。この間は,酒場,教会,大学など街の至るところがベニューとなり,さまざまな国から集まったパフォーマーがコメディー,音楽,演劇などを披露します。この祭りではいかなるパフォーマンスも許されるため,前衛的なパフォーマンスが展開されるのが特徴だそうです。

そのお祭りの名物が,エディンバラ城前の広場で毎日開催される Royal Edinburgh Military Tattoo という軍楽パレードです。イギリスやコモンウェルスの国々を中心に,各国の軍楽隊が集結し演奏します。8月一杯続きますが,チケットは事前に予約しないと完売という非常に人気の高いイベントです。今日はこれに行ってきました。

10:30 PM 開演なので,Bread Meats Bread という店で Poutine というカナダ,ケベック州の料理を食べて待ちました。フライドポテトとチーズにグレイビーソースをかけた,割とジャンクフード的な料理ですが,とても美味しいです。

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全て指定席なので並ぶ必要はないのですが2時間以上も前から並んでいる人が多く,不思議でした。僕はスタバで待った後,開演30分前に列に並びました。

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事前に何も調べていなかったので,単にラッパを吹いたりするだけなのかなと思ったのですが,割とパフォーマンス要素もあり,ステージをバイクが走り回ったり,ダンサーが民族舞踊を踊ったりしていました。

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こんな感じでステージ全体がカラフルになったり,

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エディンバラ城にプロジェクションマッピングがされたり,

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花火が打ち上がったり,

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ニュージーランドの軍楽隊がハカを踊ったり,アメリカの軍楽隊がジャズに合わせて踊ったり,全員が立ち上がって God Save the Queen(英国国歌)と Auld Lang Syne (スコットランド民謡:蛍の光)を歌ったりと,とても充実していました。

安い席だったので,だいたい後ろの方から見る感じでしたが,十分でした。むしろエディンバラ城に近いため花火が近くで見えて良かったです。ただ,少し寒かったので,防寒対策が必要かもしれません。日本人にとっては,エディンバラは8月でも寒いです。

最後に,良い思い出ができました。

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今日の散歩:Calton Hill

昨日ですが,Edinburgh 市内で一番美しい場所,Calton Hill に行きました。徒歩ですぐに行けるので,普段の散歩の目的地はだいたいここでした。いつ行ってどこを撮ってもだいたい絵になる,究極のフォトジェニック・スポットです。

 

階段を上ると,ギリシア神殿のような,National Monument が見えます。ナポレオン戦争の戦没者を称えて 19 世紀に建てられたのですが,建築費が足りなくなったため後ろ半分は未完成になったそうです。アテネのパルテノン神殿がモデルになっています。

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多少の運動神経があれば,National Monument にはよじ登れます。この写真は上から撮ったものです。暖かい日は,芝生に座って話したり,昼寝をしている人がたくさんいます。

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丘の向こうには海が見えるので,海を見ながら日光浴ができます。天気が良ければ,芝生の匂いが心地良いです。ピクニックには最高の場所だと思います。

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National Monument の裏側に行くと Authur's Seat が見えます。自然のものとは思えない美しいフォルムです。

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考えごとがあるときは,この木の下で考えていました。National Monument の裏側は人が少ないので,考えごとに集中できるのです。なかなか思い出が詰まった場所です。

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海の方を向いて写真を撮れば,だいたい良い感じの写真が撮れます。 

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丘から市街を眺めた写真です。右端にあるのは,哲学者 Dugald Stewart を称えた Dugald Stewart Monument です。その少し左に見えるのは超高級ホテル Barmoral の時計塔です。その少し左には,Edinburgh 城が見えます。とても絵になります。

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一年間,お世話になりました。

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今日の散歩:St Andrews

1ヶ月以上前なので全然今日の散歩ではないのですが,折角なので。

St Andrews に行ってきました。直通の電車は無いので,Edinburgh から Leuchers まで電車で行き,その後バスに乗ります。

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駅の窓口で,Edinburgh - St Andrews 間の往復を全てカバーした券を買いました。担当の人が大げさなイントネーションと身振り手振りで説明してくれたので,観光客がよく使うルートなのかなと思いました。その後駅の中の Costa (カフェ)でサンドイッチを買いました。サンドイッチには肉にかけるためのブラウンソースが付いてきて,イギリス気分が高まりました。電車内はガラガラで快適でしたが,Wifi はありませんでした。

 

Leuchers に着きました。

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驚いたのが,降りるときのドアの開け方です。内側にハンドルがあるのではなくて,まず窓を開けて,窓から外に身を乗り出し,外側に付いているハンドルを回して開けるのでした。僕がぼーっとして自動で開くのを待っていると,隣に立っていた女性が慣れた手つきで開けてくれたので,降りることができました。

 

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Leuchars はまさに田舎という感じで,ただただ畑が広がっていました。おそらくこの駅で降りた人のほぼ全員が,St Andrews 行きのバスを待つバス停に向かったと思います。暫くするとバスが到着しました。

 

St Andrews に到着後,観光案内所に向かい,観光スポットとおすすめのお店を教えて貰いました。Sainsbury で買ったパンを食べながら St Andrews Cathedral に歩きました。

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ここは,以前相当大きい聖堂があった場所で,今はその遺跡とお墓が残っています。12世紀に建てられ,16世紀に宗教改革でカトリックが排除されるまでスコットランドにおけるカトリックの中心だったようです。無料で入ることができます。

 

先ほどの聖堂の裏には海が広がっており,カモメを眺めながらリラックスすることができます。写真は海側から,次の目的地,St Andrews Castle (右端)を眺めた図です。

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海沿いの道を歩き,St Andrews Castle に着きました。Castle と名前がついていますが,ここは住んでいたのは,歴代のカトリック司教(bishop)だそうです。なかなか血なまぐさい場所で,例えば牢獄としても機能しており,bottle dungeon というボトルの形をした地下牢などもありました。写真は,ボトルの飲み口部分です。下を覗くと,囚人を収容するスペースが広がっています。

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窓口でチケットを買うとき,「mine を見逃さないでね」と言われて,mine?私の?私の何を見逃さないの??という感じだったのですが,「坑道」の方の mine でした。宗教改革の際,カトリックの象徴であるこの城はプロテスタント勢力に奪われたのですが,その支配を認めないスコットランド(+フランス)勢力と,その支配を守ろうとするプロテスタント(+イギリス)勢力の間で城を巡って攻防戦が起きました。

城内のプロテスタント勢力は,敵が坑道(mine)を掘って侵入しようとしてきた際,急いで対抗坑道(countermine)を掘ってこれを防ぎました。広々としたスコットランド側の坑道とは対照的に,対抗坑道は,急いで作ったのだなあというのがよくわかる,狭い坑道になっています。f:id:Yujiro_K:20160824161320j:plain

 

その後,街の中心部に戻り,観光案内所でおすすめしてもらった Tailend という Fish and Chips の店で Fish を買って食べました。

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St Andrews は「ゴルフの故郷」としても有名で,16世紀に整備された Old Course というゴルフ場があり,ゴルフファンのメッカになっています。僕はゴルフのことはわかりませんが,観光案内所で日曜日はコースを歩けるよ,と言われたので,とりあえず歩きました。とりあえず一周しようと思ったのですがさすがに広すぎて諦めました。

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その後,Botanic Garden に行きました。イギリス人は植物園が好きなようで,たいていどの街にもあるような気がします(気のせい?)。

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Edinburgh の植物園ほど広大ではなく,こじんまりとした感じでしたが,蝶と触れ合えるビニールハウスがありました。子供が楽しそうにしていましたが,とにかく暑くて一番最初に出てしまいました。

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こんな感じで St Andrews 旅行は終わりです。バス停に戻り,バスで Leuchers 駅まで向かって,電車で Edinburgh に帰りました。

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今日の散歩:Stirling

前々から行こうと思っていた,Stirling に行ってきました。Edinburgh とGlasgow を二等辺三角形の底辺だとすると,Stirling は上の頂点の位置にあります。

 

まだ通りに人の少ない8時頃に出発し,Edinburgh Waverly Station に向かいます。

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行き方に関しては何も調べなかったので,電光掲示板で確認。Dunblane 行き路線の最後の方の停車駅にありました。

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その辺にあった Bagel Factory というスタンドでベーグルと紅茶を買いました。ベーグルは中身と生地の種類が選べます。中身はベーコンエッグ,生地はセサミにしました。

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だいたい1時間ほどで Stirling 駅に着きました。往復券で14ポンドほどだったと思います。

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Stirling 城を目指す道の途中に,Mr Simms Olde Sweet Shop という良い感じの駄菓子屋さんがありました。スコットランド名物 Fudge だけでも相当な種類があるなど,品揃え豊富でした。Fish and Chips 味の Fudge なども売っていました。

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ひたすら上の方へ歩いていると,狼の像を発見。昔,狼がヴァイキングの来襲を遠吠えで知らせて街を救ったことから,Stirling のシンボルになったのだとか。

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Tolbooth という昔の裁判所,かつ監獄です。今は芸術作品のベニューになっています。中にいたおばさんが,8階は景色が良いと教えてくれたので,エレベーターで8階へ。

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なるほど,なかなか良い眺めです。遠くの山の中に,13世紀スコットランド独立戦争時の英雄,William Wallace を讃える Wallece Mounment が見えます。

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Stirling 城に向かう坂道の途中には,Old Town Jail や St Rode Church などがありますが,割愛。St Rode Church の向かいには写真の John Cowanes Hospital があり,中はカフェになっています。

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Stirling 城に着きました。手前に見えるのは,14世紀,スコットランド独立戦争でスコットランドを独立に導いた Robert the Bruce(後の Robert I)です。チケット(14.5ポンド)を買って中に入ります。今回はオーディオガイド(3ポンド)も付けました。

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坂を登って疲れたので,中にある Unicorn Cafe で休憩。カフェですが,割とがっつり食べることができそうな感じでした。僕はカプチーノとよくわからないお菓子だけ。

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これがメインの宮殿です。ひとつの建物がドカンとあるのではなく,各機能を持った建物が,平たく点在するタイプのお城でした。

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中はどこにでもあるような宮殿という感じで,とくに面白くはありませんでした。オーディオガイドも長くて退屈でした...。この部屋は一番豪華で,壁にはタペストリーが飾られていました。解説員さんの話によると,奥のユニコーンのタペストリーが,そのままハリーポッターの映画に出てきたそうなのですが,「どの作品?」と聞くと,「ファンじゃないからわからない,たぶん死の秘宝」とのことでした。

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その後,坂を下り,Wallece Monument と University of Stirling があるエリアまで向かいました。ここで,歩いたのが失敗でした。こんな感じの何もない道を,ひたすら40分くらい歩き続けたと思います。バスに乗ることをおすすめします。右に見えているのは,Wallace Monument です。

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Wallace Monument に着きました。歩いて登ることも可能ですが,麓と頂上を往復する無料シャトルバスが15分おきに走っているので,それに乗りました。

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頂上で Wallace Monument を見上げた写真です。中で 約 270 段の階段を登れば,上の展望台に行けるようなのですが,さすがに疲れたのと,何と 9.99 ポンドも入場料をとるので見上げるだけにしました。山の頂上からの眺めは綺麗でした。

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その後,近くの University of Stirling へ。残念ながら,見るべきものは何もありませんでした。スタスタと通過して,バス停へ向かい,バスで Stirling 駅に戻りました。

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その後,Edinburgh に戻って,Tutto Matto というカジュアルイタリアンの店で寮の同期の送別会に参加。Tutto というハンバーガーを頼みました。退寮期限はもう2週間後であり,少しずつ同期が寮を出ています。残りの時間,精一杯楽しみたいです。

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