今日の散歩:St Andrews
1ヶ月以上前なので全然今日の散歩ではないのですが,折角なので。
St Andrews に行ってきました。直通の電車は無いので,Edinburgh から Leuchers まで電車で行き,その後バスに乗ります。
駅の窓口で,Edinburgh - St Andrews 間の往復を全てカバーした券を買いました。担当の人が大げさなイントネーションと身振り手振りで説明してくれたので,観光客がよく使うルートなのかなと思いました。その後駅の中の Costa (カフェ)でサンドイッチを買いました。サンドイッチには肉にかけるためのブラウンソースが付いてきて,イギリス気分が高まりました。電車内はガラガラで快適でしたが,Wifi はありませんでした。
Leuchers に着きました。
驚いたのが,降りるときのドアの開け方です。内側にハンドルがあるのではなくて,まず窓を開けて,窓から外に身を乗り出し,外側に付いているハンドルを回して開けるのでした。僕がぼーっとして自動で開くのを待っていると,隣に立っていた女性が慣れた手つきで開けてくれたので,降りることができました。
Leuchars はまさに田舎という感じで,ただただ畑が広がっていました。おそらくこの駅で降りた人のほぼ全員が,St Andrews 行きのバスを待つバス停に向かったと思います。暫くするとバスが到着しました。
St Andrews に到着後,観光案内所に向かい,観光スポットとおすすめのお店を教えて貰いました。Sainsbury で買ったパンを食べながら St Andrews Cathedral に歩きました。
ここは,以前相当大きい聖堂があった場所で,今はその遺跡とお墓が残っています。12世紀に建てられ,16世紀に宗教改革でカトリックが排除されるまでスコットランドにおけるカトリックの中心だったようです。無料で入ることができます。
先ほどの聖堂の裏には海が広がっており,カモメを眺めながらリラックスすることができます。写真は海側から,次の目的地,St Andrews Castle (右端)を眺めた図です。
海沿いの道を歩き,St Andrews Castle に着きました。Castle と名前がついていますが,ここは住んでいたのは,歴代のカトリック司教(bishop)だそうです。なかなか血なまぐさい場所で,例えば牢獄としても機能しており,bottle dungeon というボトルの形をした地下牢などもありました。写真は,ボトルの飲み口部分です。下を覗くと,囚人を収容するスペースが広がっています。
窓口でチケットを買うとき,「mine を見逃さないでね」と言われて,mine?私の?私の何を見逃さないの??という感じだったのですが,「坑道」の方の mine でした。宗教改革の際,カトリックの象徴であるこの城はプロテスタント勢力に奪われたのですが,その支配を認めないスコットランド(+フランス)勢力と,その支配を守ろうとするプロテスタント(+イギリス)勢力の間で城を巡って攻防戦が起きました。
城内のプロテスタント勢力は,敵が坑道(mine)を掘って侵入しようとしてきた際,急いで対抗坑道(countermine)を掘ってこれを防ぎました。広々としたスコットランド側の坑道とは対照的に,対抗坑道は,急いで作ったのだなあというのがよくわかる,狭い坑道になっています。
その後,街の中心部に戻り,観光案内所でおすすめしてもらった Tailend という Fish and Chips の店で Fish を買って食べました。
St Andrews は「ゴルフの故郷」としても有名で,16世紀に整備された Old Course というゴルフ場があり,ゴルフファンのメッカになっています。僕はゴルフのことはわかりませんが,観光案内所で日曜日はコースを歩けるよ,と言われたので,とりあえず歩きました。とりあえず一周しようと思ったのですがさすがに広すぎて諦めました。
その後,Botanic Garden に行きました。イギリス人は植物園が好きなようで,たいていどの街にもあるような気がします(気のせい?)。
Edinburgh の植物園ほど広大ではなく,こじんまりとした感じでしたが,蝶と触れ合えるビニールハウスがありました。子供が楽しそうにしていましたが,とにかく暑くて一番最初に出てしまいました。
こんな感じで St Andrews 旅行は終わりです。バス停に戻り,バスで Leuchers 駅まで向かって,電車で Edinburgh に帰りました。